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「一樹百穫」に思う

過日、初任者研修の一環としてJICA関連施設を訪問した際、その講堂に掲げられていた書「一樹百穫」を参加者全員で見ることができました。

一本の木から百の実りが得られるように、一人の人材の成長は周囲にも大きな影響を与えます。私は、この言葉を見て、人を育てることの責任の重さを改めて感じました。生徒だけでなく、若い教員を育てることもまた、将来の大きな実りにつながる大切な仕事だと思います。

力強い筆致の「一樹百穫」を見上げながら、人を育てる仕事の奥深さを改めて感じました。

卒業生が大事にしていた価値観

先月末、この春に卒業したOBが来校していたので声を掛けました。在学中は努力を重ね、第一志望大学に現役で合格した生徒です。

私が好きな言葉を書いてほしいとお願いしたところ、「品行方正 自己理解」と記してくれました。

どうしても合格という結果に目が向きがちですが、彼が大切にしていたのは、普段の生活を整えること、そして自分自身をよく理解することでした。まさに、建学の精神「成徳」に連なる考え方です。

私は、この言葉に大きな説得力を感じました。華やかな結果の陰には、自分を見つめ続け、当たり前のことを当たり前に積み重ねる姿勢があったのだと思います。

後輩の皆さんにも、結果だけでなく、その土台となる日々の積み重ねを大切にしてほしいと思います。

先輩から受け継いだ一枚の挿絵

先月末、かつて大変お世話になった先輩の先生が本校を訪問してくださいました。当時の仕事の進め方などについて語り合い、懐かしい時間を過ごすことができました。

私は長年にわたり多くのご指導をいただきましたが、中でも忘れられないのが、異動のたびに持ち歩いている挿絵です。その絵には、自分を囲むように並んだ大きなドミノと、その最初の一枚を倒そうとする自分の姿が描かれています。

私はこの絵を見るたびに、「まず自分が動くこと」の大切さを思い出します。どんな小さな行動も周囲に影響を与え、やがて大きな変化につながることがあるからです。

先輩からいただいた教えは、時を経ても色あせることがありません。今回の再会を通して、そのことを改めて実感しました。

より良い授業を目指して

長期休業を活用し、先生方はそれぞれの学びを深めています。

先日は、初任者研修の一環としてJICA関連施設を訪問し、職員の方から講義を受けるなど、グローバル教育や多文化共生について学びを深めました。また、来週は包括連携協定を結ぶ城西大学を訪問し、大学教授から今日的な教育課題について学ぶ予定です。経験豊富な先生方も、それぞれの研究テーマや課題意識に基づき、研修や研究に取り組んでいます。

私は、生徒達は先生方の言葉だけでなく、その姿勢からも多くを学ぶと考えています。だからこそ、先生方自身が学び続ける環境を整え、その学びを生徒達の成長へとつなげていきたいと思います。

理科実験を通して学ぶ楽しさを実感

本日午前、小学生とその保護者を対象として、中学校第1回オープンスクールを開催しました。液体窒素を使った理科実験を中心とした授業に、大勢の皆様にご参加いただき、深くお礼申し上げます。

英語・グローバル教育とともに、理科教育の充実も本校の魅力の一つです。生徒たちは、中高一貫6年間の学びを通して、理科への興味・関心を深めるとともに、チャレンジ精神や想像力を育みます。また、仲間と学び合う中で、思考力や表現力を磨いていきます。

私は、多感な中高時代に、知識を身に付けるだけでなく、「なぜだろう」と考え、自ら確かめようとする姿勢を育てることが大切だと考えています。本日参加していただいた小学生の皆さんにも、理科の楽しさや不思議さを感じてもらえたなら幸いです。